2015年2月16日月曜日

尾高惇忠、尚忠、忠明

 バレンタインデ-に開催された群響ヴァイオリン奏者、古橋綾子さんのリサイタル、相変わらず意欲的なプログラムで素晴らしかったです。
 ビ-バ-→テレマン→バッハ→イザイ→レ-ガ-→コリリア-ノ、古典から現代へ時代が移り変わっても魅力的な無伴奏ヴァイオリン曲の数々。とても良いプログラムで聴きごたえがありました。


 同じく14日の上毛新聞に掲載された、群響音楽監督の大友直人さん記者会見の記事です。創立70周年の節目にあたる今年度定期演奏会のプログラムが発表になりました。
 
 その中にこんな文章が…
「5月の定期は世界遺産登録記念と題し、富岡製糸場初代場長の尾高惇忠のひ孫に当たる指揮者、尾高忠明さんが出演する。父の故尾高尚忠さんが作曲したフル-ト協奏曲を披露する。」

 実は前から気になっていたのです…富岡製糸場の話に頻繁に登場する「尾高惇忠」という名前。「じゅんちゅう」、あるいは「あつただ」と読むそうですが、やっぱり、そうか!関係あったんだ~
 
 ちょっと調べてみたところ、尾高惇忠は富岡製糸場の建設に尽力した日本を代表する実業家(渋沢栄一の義兄)、富岡製糸場の初代場長に就任された方です。
 その惇忠の孫が作曲家・指揮者の尾高尚忠(ひさただ)、ひ孫が指揮者の尾高忠明と続いているわけです。ややこしいのですが、ひ孫である忠明の兄も、同名の惇忠という名前で作曲家です。

 「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録記念と題した5月16日(土)の第508回定期演奏会では、ウィ-ン・フィル首席奏者のカ-ル=ハインツ・シュッツさんをソリストに迎え、ひ孫の忠明さんの指揮で尾高尚忠最後の作品「フル-ト協奏曲」が演奏されます。
 
 ものすご~く気になっていた惇忠、尚忠、忠明という忠つながりの謎が解けてスッキリしました!
 富岡製糸場の世界遺産登録にちなんだこの定期演奏会、創立70周年のスタ-トを飾るにふさわしい演奏会になりそうですね!

 とても日本的できれいな旋律が耳に残るこの尾高のフル-ト協奏曲、シュッツさんがどう吹くのかすごく楽しみです!