オーケストラピットにスポットライトで照らされながら登場する指揮者、前奏曲が始まるとワクワクします。ヴェルディの美しい音楽、ソリストたちの素晴らしい歌、久しぶりに見たオペラ、とても楽しかったです!
何より興味を惹かれたのは、幕前や休憩時にワインやコ-ヒ-などを飲んで時間を過ごしているお客さんが多かったこと。今までの高崎では見られなかった光景です。決して安くはないドリンク…でもホ-ルでいただく贅沢な一杯は格別です。
いくら箱ものだけ立派に作っても、そこにお金を払ってたくさんの人が来て、皆が楽しまなければコンサ-トやオペラは成立しません。それだけの潜在的なお客さんの裾野の広がりが必要だと思います。高崎のような地方都市でも、お膳立てが揃えば、オペラを楽しむ文化が成立するんだなあと実感しました。今後はこれが定着し、長く継続することが課題かもしれません。
文化の日にふさわしく、オペラを鑑賞しながら、「文化」というものについて考える祝日となりました。